「スレてたのでデッドスローリトリーブを試したのですが、釣れませんでした…。」
「デッドスローリトリーブでも釣れないのは活性が低いからなの?」
デッドスローリトリーブはよく釣れそうなイメージをしてしまいますが、
万能のリトリーブではないと思います。
デッドスローリトリーブは万能ではないと思う理由
私も最初はデッドスローリトリーブが万能だと思っていました。
雑誌の情報で「渋い条件だったけどデッドスローリトリーブで釣れた。」と書かれているのを読んで、
私は「スレたシーバスを相手にするときにはデッドスローリトリーブが効くのかあ。フィネス的なリトリーブなのかな?」などと思っていました…。
そして釣り場では、「リトリーブ速度が遅ければ遅いほど釣れる」と思い込んでいたために、デッドスローリトリーブばかり使っていました。
ミディアムもファストリトリーブも使った時点で
「激しいルアーの動きのせいでシーバスが警戒する」などと思っておりました…。
でもこれは、間違いだったと思います。
リトリーブ速度は「その時の正解の速度」を見つける必要があるので
「常にデッドスローリトリーブが正解だと言い切れない」と思うのです。
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デッドスローリトリーブで釣れる場面は難しいことも
デッドスローリトリーブが効果的な場面は存在します。
例えば、春のアミパターンや冬の低水温で動きが鈍いときなどです。これらのスローなほど効果があることもあるのですが、これから釣りたい方にはオススメしません。
というのも、デッドスローリトリーブで釣れる場面は難しいので、比較的わかりやすくて簡単な秋の釣りを試された後に、チャレンジされると良いと思うのです。
まずは簡単な秋のパターンで、
デッドスローほど遅くないリトリーブ速度をお試し下さい。
そして、秋の釣りでも
リトリーブ速度は使い分けてご覧になさって下さい。
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リトリーブ速度は条件によって使い分けたい
秋の釣りでは、エサを激しく追ってボイルしていることがあります。
こういった時は、ボイルしている場所が暗い場合では、スローリトリーブをメインに使いますが、明るい場所ではやや早く巻くこともあります。
(スローリトリーブがメインで、要所要所でミディアムファストくらいまでを使うこともあります。)
このように、単純に水温による魚の動きの鈍さにあわせるだけではなくて、
周囲の明るさに応じて、リトリーブ速度を使い分けることがあります。
明るい場所では、ルアーのフックがよく見えてしまいます。シーバスはルアーのフックを見ると、ルアーを偽物だと区別し、まったく興味を示さなくなります。
この「見切り」はリトリーブ速度と関係があるのだと思うのです。
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「シーバスがルアーを見切る3つの要素」
シーバスがルアーをジッと見ることで、偽物だと発覚する「見切り」は、
一度でも見切られると、そのシーバスは釣れなくなるので、
なるべく見切られたくないですね。
見切られる仕組みはどうなっているのかと言うと、
私は、シーバスが目視によって凝視できるほど見切られやすいのだと考えております。
「シーバスがルアーを見切るための要素」というのは、
具体的には、「周囲の明るさxルアーのサイズxリトリーブ速度」という3つの要素で成り立っているのだと私は思います。
この3つの要素とは
周囲が明るいほど、ハッキリと見えるので見切られやすく、
ルアーのサイズが大きいほど、ロールが遅いことで、フックがよく見えるので
見切られやすいのではないかと思っております。
また、リトリーブ速度が遅いほど
ハッキリ目で見えるので見切られやすいと思います。
リトリーブ速度が遅いほど、
ロールは遅く、ダルい動きになってしまうのでよく見えるので
シーバスにとって見切りやすくなってしまいます。
なので、すごく遅いデッドスローリトリーブでは
動きの鈍さから、よく見えるので見切られてしまうことがあるのです。
遅く巻いて反応がない場合は
少し早く巻いたりして見切りに対策をしてみて下さい。
特に、常夜灯の下などの明るい場所ではよく見えるので
明るいところでは、暗いところよりも早めに巻いたほうが良いかと思います。
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正解のリトリーブ速度を割り出したい時は
活性の高い秋のシーバスは、ミノーをブリブリと泳がせても反応してくれると思います。とくにベイトが入っている狭いエリアで、風が吹いて荒れている時は期待できると思います。
こういったときは、デッドスローリトリーブをしなくても釣れます。
デッドスローリトリーブの弱点は、
「動きが遅いことによる見切られやすさ」です。
なので、見切られるリスクが高いので
なるべく使わないようにして釣ってみて下さい。
特に、動くか動かないかの速度で巻くと
すぐに見切られてそのポイントではスレてしまって釣れなくなることがあります。
かといって、
デッドスローリトリーブが有効な場面も
逃したくありませんね。
「デッドスローリトリーブを試すとスレるかも知れないし、
試さないとデッドスローリトリーブでしか釣れない場合はチャンスを逃してしまうし…」
こんな矛盾した悩みを解決したい場合に
どうしたら良いのかと言うと、
最初はデッドスローリトリーブよりも早い速度を試します。
ミディアムスロー、ミディアムファスト気味のリトリーブをしてみます。
もちろん、これらの速度に反応してくれる
「秋の夜で、ベイトがたくさん居る狭い場所で」です。
(なおかつ、荒れたときが狙い目かと思います。)
そして、やや早めの速度から試してから
だんだん遅い速度も試されたら良いかと思います。
速い速度のリトリーブから試されて
↓
遅い速度のリトリーブを試されるという形ですね。
そうなんです、
正解の速度は一回で当てる必要はないと思います。
でも、遅い速度から試すと、
1キャストで見切られてその後の手段がなくなってしまいますね。
こんなときにどうしたら良いのかと言うと、
早いリトリーブ速度から順番に試めされるのをオススメします。
具体的には、
早い動きのリトリーブから試すことで、
見切られるリスクを低くしながらヒットを期待できます。
早いリトリーブから試してから、
だんだん遅いリトリーブを試されて、
最後にデッドスローリトリーブを試されたら良いかと思います。
デッドスローリトリーブは釣れなかったら見切られやすいので
「これで釣れなかったら見切られているだろうから、ポイント移動する」という作戦は
いかがでしょうか?
つまり、ポイント移動の寸前に試されれば、
1キャスト目でデッドスローリトリーブを試してしまい、
「いきなり見切られてポイントを潰してしまう」といったリスクを回避できるかと思います。
デッドスローリトリーブは、
フィネス的なリトリーブだと私は思いません。
デッドスローリトリーブが正解のときしか効果がないと思います。
ミディアムファストリトリーブが正解のときに
デッドスローリトリーブを試すと、見切られてしまい
ポイントを移動をするしかなくなったりすると思います。
デッドスローリトリーブは
最後に試されたらいかがでしょう?
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まとめ
・デッドスローリトリーブが有効な場面の低水温などの難しい場面はそもそも釣れないくらい難しい
・最初は釣れない場面は無視して、釣れやすい場面で釣ってみよう(秋が釣れやすいです)
・リトリーブ速度には正解の速度があって、条件によって正解が異なります。
・デッドスローリトリーブが最高に釣れやすい速度ではないです。
・(例えば、ミディアムファストが正解のときに、デッドスローリトリーブでは釣れなかったりします。)
・今目の前では、どの速度が正解なのか当てる必要があります。
・一回で正解の速度を当てる必要はありません。
・遅い速度は見切られやすいので、先に速い速度から順番に試していくのがオススメです。
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最初は、難しく考えずに
秋の夜に、ベイトを追っているシーバスを狙われたら良いと思います。
この時のリトリーブ速度は、速い速度から試しますが、
デッドスローリトリーブは最後に試してみて下さい。
長くなりましたが、今回はココまでです。
お疲れ様でした。